NEXT代表の竹林です。
AIの普及・進歩は、科学者の予測も超え、ついには人類が制御不能になるリスクから、開発スピードを落とそうという動きも出てきました。
https://news.yahoo.co.jp/articles/388e37b5db1cd248d25b595ffae77517be943e14
最近のニュースでは、管理下にあるはずのAIが暴走してシステムを攻撃してしまうという事案もあり、過渡期に生きる私たちにとっては、どんどん進歩していくAIの便利さとともに、その恐ろしさも感じるようになってきました。
そんな中、いまの小中高生は、この過渡期を乗り越えて新しい仕事の形、生き方を模索していかなければなりません。今日は、AI時代の子育て論と題して、過渡期の子育てについて考えてみたいと思います。
AIがする仕事、人間がする仕事
読者の方にも、AIをお仕事やプライベートで使われている方もいらっしゃると思いますが、AIが拡大する中、どのような仕事がAIに任せられ、どのような仕事を人間がしているのか、その棲み分けはどうなっているのでしょう?
最近だと、だいたいのツールにAIが搭載されるようになりました。そこで主に使われているのは、①調べる・理解する、②文章を作る・直す、③アイデアを出す・壁打ちする、④資料・データを分析する、⑤資料・制作物を作らせる、⑥勉強に使う、⑦日常の相談をする、の7つだそうです。
AIの用途としては、Googleのような検索エンジンの代わりとして調べるのが主という方が多く、実際にはAIが出してくれた情報やデータを元に人が意思決定するという使い方になっていることがわかります。
一方、完全にAIに丸投げできるものは、すでに定型化され、繰り返すだけになっているタスクが主です。
この過渡期においては、AIだけで単独でできる仕事に、いままでのように人を充てるということは減っていくでしょう。そして人間は人間にしかできない意思決定などの仕事が主になっていくと想定されます。
人間がする仕事は、どんなものになるのか
AIが担う仕事は、定型化された仕事になり、人間が担う仕事はAIにはまだ任せられない非定型な仕事になるでしょう。非定型な仕事は失敗するリスクが高くなりますから、人の仕事は失敗と隣合せ。難しくなるのです。
AI時代になり、単純業務のエラーは減るでしょう。しかし、人間の仕事は、AIの補助があるにせよAIではできないことを担当する訳ですから、難しさが増すと言われています。AIが言った通りにやって成功するかどうかもわかりませんし、AIが様々提示してきた情報を元に判断をするのも自分です。また、AIが言った通りに、私たちが動けるかどうかという課題もありますよね。
実は、これからの過渡期こそ、難しいのです。いままでは単純作業でも、人にあてがわれる仕事がありました。しかし、これからそうした仕事はどんどんAIに代替され、AIには任せられない仕事ばかりが人間の仕事になるのです。
そんな中、肝心の人間はすっかりAI頼みになってしまい、自分で問題に向き合って解決するという機会はどんどん失われていっています。楽をできるのはよいことかもしれませんが、実は真綿で首を締めているようなことになっていないでしょうか。
AIに負けない子にする4つの経験
私たちは、こうした状況下で4つの経験を積ませることが重要だと考えています。
①TRY(トライ):困難な状況にも進んで挑戦する、トライする経験
②ERROR(エラー):失敗する経験、困難にぶつかる経験
③LEARN(ラーン):反復によって再現性を獲得する経験
④SUCCESS(サクセス):努力が結果に結びつく成功体験
もちろん、これらは勉強だけから得るものではありません。
しかし、スポーツや自然体験にも価値があるように、勉強にある価値もまた軽視してはいけません。
私は、大学を卒業してからずっと教育に携わっていますが、最近はずいぶんと勉強を軽視するようになったと思います。昔はできないと困るとされていたものも、いまではできるまでこだわらないという方も増えました。
しかし、先程からご説明しているように、AIの普及・拡大期に生きる子どもたちは、より難しい仕事にチャレンジする必要があります。だからこそ、困難にぶつかる経験、難しくてもやってみる経験、繰り返しの中で再現性を獲得する経験、努力が結びつき成功を味わう経験を積み重ねていくことが大切です。
もしこうした経験が足りていないと思ったら、勉強でも、それ以外でも、進んでこうした経験をさせてあげてほしいと強く思います。
私たちの大切なわが子を、AI時代でもたくましく生き抜いていける人間に育てましょう!