全部できる!全部わかる!は成長しない?わが子を伸ばす15%ルール

先日、中学3年生の保護者の皆様を対象に、保護者会を実施いたしました。
当日はお忙しい中にも関わらず、たくさんの方にご来場いただきました。ありがとうございました。

今日は、その保護者会の中でお伝えした内容から、一部を抜粋して皆様にご紹介したいと思います。

結果は行動のあとについてくる

私も、3児の父なので、よい点数のテストを見ると安心しますし、悪いテストの点を見ると不安になったり、わが子に対して腹が立ってしまいます。結果だけで判断するのはダメだとわかっていても、わが子が心配だからこそ。保護者の皆様のお気持ちも痛いほどよくわかります。

しかし、重要なのは取り組み方です。結果は取り組みに対して遅れてついてきますから、頑張っていたのにテストの点が悪いというときは、ぜひその点を理解した上で関わりたいものです。
頑張り始めたタイミングで、まだ結果に表れていないうちに、「またこの点数!」と関わってしまうと、それこそ頑張る気を失ってしまいます。

加えて、テストの結果がついてこないときにチェックしたいのが、勉強の質です。

勉強の質とは何か?

勉強の質とは、大きく分けて2つあります。1つは適切な勉強法、もう1つは適切な課題です。

例えば、AさんとBさんの二人が1日3時間勉強しているとします。ここだけ見れば、どちらも大変一生懸命ですよね。
しかし、Aさんは3時間、蛍光ペンを握りしめ、太字にマーカーを引いていただけ。
Bさんは、この3時間、問題集に取り組み、間違えた問題は解説を読んで正解できるまで繰り返していました。

さて、どちらの勉強がよいでしょうか?
3時間勉強していても、Aさんの勉強法だと成績は伸びませんよね。実際、勉強の内容をのぞいてみると、3時間ノートをずっとまとめているだけだったり、眺めているだけだったり、ワークの答えを写しているだけだったり…というのはよくある話です。

勉強は、大きく分けて10の方法に区分されるそうです。そのうち、科学的に効果が証明されているのは、テスト(問題を解く)と、インターバル(間隔を空けて復習する)の2つだけです。

ですから、問題を解いていない勉強は、勉強時間のカウントを水増ししているだけで、ほとんど学習効果がありません。

全問正解は悪

テストではよい点数を取るに越したことはありませんが、日常の学習ではそうともいえません。

問題を解いているとしても、◯ばかりになる勉強だと成績は伸びません。
え?と思いませんか?◯がたくさん付くほうがいいんじゃないの?と思いませんか?

◯がほとんどということは、その時間は学びがほとんどなかったということです。
例えば、中学生に九九のテストをさせたら、ほとんどが◯になるでしょう。
極端な話ですが、それを3時間やったところで成長はありませんよね。

成績が最も伸びるのは、わからない問題が15%程度ある状態だといいます。
これが多すぎても、少なすぎてもいけません。わからない問題が多すぎると、やる気が湧いてきませんし、わかる問題ばかりだと学びがないのです。だから出来がよいときは、子どもたちの成長を考えれば、もっと難しい問題を与えなければなりません。
適度にわからない問題がある問題に触れる、この難易度設定にポイントがあります。
私たちはこれを「15%ルール」と呼んで徹底しています。

塾に通う理由もここです。
自分では、15%くらいできない問題を探すことも難しいですし、あえてできない問題に挑戦するというのは、子どもたちにとっては非常に勇気がいることなのです。

学習方法と課題の難易度を確認しよう

いい点数が取れないという場合に、まずすべきことは行動や習慣の見直しです。
ご家庭での学習も、勉強方法が「テスト」と「インターバル」になっているか、15%ルールを意識した課題になっているか点検してみてください。

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