こんにちは!NEXT札幌北キャンパスの西田です!
近年、通信制高校を選択する生徒が増えています。
「自分のペースで学べる」「人間関係のストレスが少ない」など、魅力的なポイントも多い一方で、実はあまり知られていない”落とし穴”も存在します。
今回は保護者の方からよくご質問をいただく
・卒業率
・卒業までにかかる年数
・費用
の3点について、解説していきます。
卒業率の落とし穴
通信制高校は入学しやすい一方で、卒業が簡単とは限りません。
通信制高校の卒業率は、一般的に約60%〜70%と言われています。一方で全日制高校は約95%前後です。つまり、通信制高校では3人に1人が3年間で卒業できていない可能性があります。
通信制高校が基本的に、レポート提出・スクーリング(登校)・テストを自分で管理して進める必要があります。そのため、モチベーションが続かない・生活リズムが崩れる・誰にも管理されないといった理由で、途中で通えなくなってしまうケースも少なくありません。
通信制高校は「自由=自己管理が必要」という環境です。
サポート体制(ご家族・学校の先生)があるかどうかがとても重要です!
卒業までにかかる年数
通信制高校は3年で卒業できると思われがちですが、実際には4年以上かかるケースも珍しくありません。
理由は、単位制(74単位取得が必要)・レポート未提出・出席不足などによる単位の取りこぼしです。
特に、最初は順調でも「少し遅れる→取り戻せない→モチベーション低下」という流れに陥りやすいのが特徴です。
計画的に進められるか、定期的に進捗をチェックしてくれる環境があるのかが卒業までの年数に大きく影響するのです。
費用の落とし穴
通信制高校は安いというイメージがありますが、実際には思っているより費用がかかることもあります。
公立通信制高校
・年間:約2万〜6万円
・3年間:約6万〜18万
私立通信制高校
・年間:約30万〜40万
・3年間:約90万〜120万円
※コースによっては180万円以上
サポート校を利用する場合
・年間:40万〜100万円追加
つまり、トータルで年間100万円を超えるケースもあります。
通信制=安いと思い込まず、トータル費用で考えることが重要です!
ここで重要になるのが、高等学校等就学支援金制度(無償化)です。これまで通信制高校の支援は世帯年収によって大きく異なっていましたが、2025年度以降は所得制限の撤廃が段階的に進められています。その結果、ほぼすべての家庭が何らかの支援を受けられる仕組みに変わりつつあります。
公立高校の通信制高校については、就学支援金が適用されることで、実質的に無償に近い形で通うことができます。
私立通信制高校についても支援が拡充されます。これまで年収約590万円未満の家庭に支援されていた金額は2026年度から更に引き上げられ、授業料の平均額に近づくことで実質的な負担軽減が進みます。また、中間所得層にあたる世帯についても支援額が大きく増え、これまでよりも通信制高校を選びやすくなることが期待されています。
私立通信制高校の費用シュミレーションをしてみましょう!
ここでは、年間授業料40万円のケースでイメージしてみます。
■年収約590万円未満の場合
・支援額:約33万7,000円
・自己負担:約6万円前後
■年収590万円〜910万円未満の場合
・支援額:拡充により約33万7,000円まで増加予定
・自己負担:約6万〜10万円程度
■年収910万円以上の場合
・支援額:約11万円8,800円
・自己負担:約28万円前後
ただし、注意しなければならないのは、この制度が対象としているのはあくまで授業料のみであるという点です。教材費やスクーリング費用、さらにはサポート校の費用などは対象外になるため、無償化=すべて無料と考えてしまうとギャップが生じてしまいます。実際にかかる総額を事前に把握しておくことが大切です!
通信制高校が合うお子さんもいます!
ここまで落とし穴をお伝えしましたが、通信制高校が合っている生徒さんも多くいます。
・自分のペースで学びたい
・体調面で毎日通うのが難しい
・やりたいことと両立したい
このような場合は、通信制高校はとても良い選択肢だと思います!
後悔しないために一番大切なこと
通信制高校でうまくいくかどうかは、環境でほぼ決まります。
・学習をサポートしてくれる人がいるか
・進捗を管理してくれる仕組みがあるか
・孤立しない環境か
この3点をしっかり考えることが重要です。
まとめ
通信制高校には多くのメリットがありますが、同時に見落とされがちな現実もあります。だからこそ、合うかどうか・環境が整っているかをしっかり見極めることが大切です。