こんにちは!北キャンパスマネージャーの西田です!
先日、生徒から「どうしても朝時間通りに起きれない…」と相談がありました。
朝起きれない原因として甘えや怠けももちろんありますが、今回相談してくれた生徒さんは
・朝日を浴びて起きれるようにカーテンを開けたまま就寝する
・いつもより早い時間(20時頃)に就寝する
・お父さんに布団を剥がして引っ張ってもらう
などいろいろな対策をすでにしていました。ですが、どんなに頑張っても目が覚めないようで…
同じように、「いろいろ試してはいるんだけど…」という方がいましたら、自分が起きられないのは怠けているからでは?と不安に思ったり、自分を責めないでくださいね!
起きられない原因は?
朝起きられない原因の一つとして、よく起立性調節障害が挙げられます。
起立性調節障害とは、自律神経の働きが悪くなり、起立時に身体や脳への血流が低下する病気で、たちくらみ・失神・朝起き不良・倦怠感・動悸・頭痛などの症状を伴い、思春期に好発する自律神経機能不全の一つです。
また、以下のような特徴的な症状があります。
・立ちくらみ、朝起床困難、気分不良、失神や失神様症状、頭痛など。症状は午前中に強く午後には軽減する傾向があります。
・症状は立位や座位で増強し、臥位にて軽減します。
・夜になると元気になり、スマホやテレビを楽しむことができるようになります。しかし重症では臥位でも倦怠感が強く起き上がれないこともあります。
・夜に目がさえて寝られず、起床時刻が遅くなり、悪化すると昼夜逆転生活になることもあります。
日本小児心身医学会
どうやって防ぐ?
薬物療法はもちろんありますが、今回は非薬物療法、日常生活で行える工夫などをお伝えします!
【日常生活】
・起きるときは、頭を下げて30秒以上かけてゆっくりと起立する。
・静止状態の起立保持は、1-2分以上続けない。短時間での起立でも足をクロスする。
・眠くなくても就床が遅くならないようにする。
【運動・食事】
・水分を多く摂る(1日1.5〜2L)。
・塩分を多く摂る。(いつもの食事に3g程、余分に多く摂ると◎)
・毎日30分程度の歩行を行い、筋力低下を防ぐ。重力のかからない水泳も推奨されています!
最後に
もし、あてはまる症状の方がいたら、ぜひ実践してみてくださいね!
子どもたちの症状を甘えや怠け、ゲームやスマホの依存、夜更かし、学校嫌いなどが原因だと考えて、叱責したり朝に無理やり起こそうとして、親子関係が悪化することも少なくありませんので、(甘えや怠けの場合はがっつり怒っていいと思います!!!!!!!)ぜひこのブログを読んで症状について理解を深めて頂けたら嬉しいです!