NEXTでは、夏期講習がスタートし、生徒のみなさんも、講師陣も、毎日クタクタになりながら(笑)
それでも毎日エネルギッシュにみんなで頑張っています!
そんな講習期間中、中学生もあまりできていないな〜
と感じたのが小学5年生「割合」の単元です。
実はこの「割合」の内容は、その後の中学数学はもちろん、理科や社会でも使うので、しっかりとできるようにしてほしいんです。
実際に、私が「割合」を課題に感じたのも、受験生の水溶液の濃度の問題を解いているときでした…
「割合」がわからないと、どれだけ丁寧に説明されても意味がわかりませんからね…
それでは早速、「割合」のコツを一緒に学んでいきましょう!
まずは公式をチェック!
「割合」は、小学算数の中でも、苦手にする人が極端に多い単元です。
それはなぜか…?
理由は大きく分けて2つです。
①公式が多い
②日本語の理解が難しい
まず、①の公式から見ていきましょう。
割合の式は、
くらべる量(比較量) = もとにする量 (基準量)×割合
もとにする量(基準量)=くらべる量(比較量)÷ 割合
割合=くらべる量(比較量)÷もとにする量(基準量)
というものでした。
これも覚える量が多いんですよね…
だから覚えるときは、この図!「くもわの図」を使います!
https://uchinoarekore.com/wp-content/uploads/2022/09/ca032cb3913895d265fdb308f2265355.jpg
あとは、求めたいものを指で隠すと公式が浮かび上がってきます!
ここまでできると、まず初級編はクリアです!
「割合」が苦手な人が多いのは、日本語が難しいから!
「割合」の単元が難しいのは、実はここからです。
せっかく公式を覚えても、文中からどれが「もとにする量(基準量)」で、どれが「くらべる量(比較量)」で、どれが「割合」なのかわかりにくいんですよね。
その結果、公式は知っているけど、文章から立式できない人が多いということなんです。
例題
□円の0.75倍は30円です。
さぁ、どれがなにを指すかわかるかな?
実は、日本語の「〜は」は話題の提示をする副助詞で、「〜の」は連体修飾語を作る格助詞というものです。
「〜の」の前に来ることばがあとのことばを修飾する関係になるので、構造的に「〜の」の前のことばがあとのことばのもとになります。
これが苦手だから、「割合」が苦手になるんですよね…
「割合」の苦手の原因は、国語にあり!です。
そうすると、今回のケースでは、□円が「もとにする量(基準量)」となります。
また、割合は◯倍と表すことができるので、◯倍となっている・表せるものは「割合」です。
残りが「くらべる量(比較量)」です。
「くらべる量(比較量)」は見つけにくいので、消去法で最後に残すのがおすすめです。
よって今回は、「くらべる量(比較量)」と「割合」を使って、
30(くらべる量(比較量))÷0.75(割合)=40
□=40とわかります。
「割合」の計算をもっと簡単に!
まとめますよ〜!
「〜の」の前:もとにする量(基準量)
「◯倍」と書いてある・表せる:割合
のこったもの:くらべる量(比較量)
こうすると、割合の公式にあてはめて、すぐに立式できるはずです!
実際には、まだ「割合」を楽に計算するテクニックがあるんですが、それはまたの機会にご紹介したいと思います!
あとはできるまで、実際に手を動かしてみてくださいね!
応援しています!!