テスト前、保護者にできる「声かけ」と「関わり方」
こんにちは!栄キャンパスのキャンパスマネージャー遠田です。
いよいよテストが近づいてきましたね。塾や学校でも「勉強しなさい」「計画を立てなさい」と、あちこちで聞こえてくる時期です。
でも実は、この「テスト前の時期」こそ、保護者の皆さんの関わり方が、お子さんのやる気やパフォーマンスに大きく影響するタイミングなんです。
今日はそんな“テスト前の保護者の関わり方”について、一緒に考えてみたいと思います。
「やらせる」よりも、「動き出せる環境づくり」を
「早く勉強しなさい」と言いたくなるのは、親として自然な気持ちです。ですが、声かけがプレッシャーになってしまっては時に、逆効果になることも。
教育書『エビデンスで子育て』(中室牧子著)でも、人を育てるうえで「自ら動き出す力=非認知能力」の重要性が説かれていました。これは、やらされるのではなく、「自分からやる」姿勢を育むことが大切、ということです。
そのために、保護者の皆さんにぜひ意識していただきたいのが、
- 学習の「きっかけ」になる声かけ
- 集中できる環境づくり
- 努力そのものを認める姿勢
この3つです。
声かけのポイントは「行動を引き出す質問型」
たとえば、
- 「もうすぐテストだけど、いつから始める予定?」
- 「今日は何から取り組む?」
といったように、問いかける形にすると、お子さんが“自分で決めて動く”第一歩になります。
また、取り組んだあとの声かけには、
- 「今日はよく集中してたね」
- 「わからないところにちゃんと向き合っててすごい」
など、結果よりもプロセスをほめる関わりが効果的です。
家庭での「見守り」が、テスト勉強の質を上げる
特に印象的だったのは、あるご家庭で「GW課題を毎日確認し合っていた」というエピソードです。
ただ「やった?」と確認するのではなく、「何が難しかった?」「今日はどこができた?」と会話にしていくことで、子どもも“ちゃんと見てもらってる”と感じ、自信につながっていきます。
※ネクストのゴールデンウィーク課題では、保護者の方に日々、子どもたちの頑張りを認めてもらうためにコメントを記入してもらう工夫をしていました。
仮にGW課題で進めるページが0ページだったとしても、「明日は頑張ろうね!」「明日に期待!」などのコメントを書いてくれたご家庭では、翌日に先日できなかった分も自分で進めることができていました。
ポジティブ・プッシングの視点から
弊社竹林のブログでもご紹介したポジティブ・プッシングでも、テスト前の関わり方はとても重要です。
※もしご覧になっていない方は、下の画像をクリックして内容をご確認ください。ヒントがたくさん詰まっています!

「失敗しても大丈夫(失敗受容感)」「私はできる(自己効力感)」を育てるには、テスト前の不安な時期こそ、支える言葉が必要です。
だからこそ、
- 「たとえ結果がどうでも、今やっている努力は絶対ムダにならないよ」
- 「間違いがあったら直せばいい、今のうちに見つけられてよかったね」
といった声かけは、テストに向かう子どもたちにとって大きな励みになります。
まとめ:テスト前は、親子で成長するチャンス
テストは子どもにとってもプレッシャーのかかるイベントですが、その前後の関わりを工夫することで、親子で成長できるチャンスにもなります。
目の前の点数も大切ですが、それ以上に「努力を継続する力」「困難に向き合う姿勢」は、これから先の人生にもつながっていく大切な力です。
NEXTでは、保護者の皆さまと共に、テスト前の関わりをもっと意味あるものにしていけたらと思っています。
ぜひ、今回のブログを参考に、お子さんとの対話の時間を少しだけ意識してみてくださいね。