こんにちは!札苗キャンパスの小原です。
GW明けも寒い日や風の強い日が多くありましたが、ようやく暑い夏に向かってきているこの頃だと思います。
そんなことを言っていると、毎年あっという間に冬になってしまいます。
中学3年生はすぐに高校入試です!
今回は、高校入試の合否の決め方をご紹介いたします。
答えは『「内申点」と「学力点」で決める』です。
内申点(学習点)について
北海道の入試は、当日の学力点以外に、中学校での成績評価である「内申点を含めた個人調査書」が合否の判定に用いられます。
内申点は、中1からの各学年の成績を元に計算します。また、算出した内申点を20点ごとに区切って「内申ランク」を決めます。同じランクでも、内申点が高い方が有利です。
内申点と内申ランクの計算方法
内申点は、通知表の成績を元に次の式で計算されます。
(中1学年末の通知表 9教科×2)
+(中2学年末の通知表 9教科×2)
+(中3学年末の通知表 9教科×3)
この計算をする際には、5段階評価で行いますので、学校でもらう通知表が10段階になっている人は、1と2なら「1」、3と4なら「2」…というように、5段階評価に直してから計算しましょう。
●内申ランク一覧表
Aランク 296〜315点 オール5(315点)
Dランク 236〜255点 オール4(252点)
Gランク 176〜195点 オール3(189点)
Jランク 116〜135点 オール2(126点)
Mランク 75〜 63点 オール1( 63点)
学力点(当日点)について
公立高校入試は、2022年度から5教科各100点、計500点満点になりました。
■傾斜配点について
一部の学校では、特定の科目を1.5倍や2倍などにする「傾斜配点」が実施されています。
例えば、「英語を1.5倍する」ような学校であれば、英語の得意な人は有利といえます。
傾斜配点が行われる高校では、満点が500点を超えますが、選抜の際は得点を500点に換算してから合否判定が行われます。
合否を決める「相関表」のしくみ
入試では、「当日の学力点」と「内申点を含めた個人調査書」の両方を総合的に判断して合否が決定されます。その際は図のように、内申点(ランク)を縦、学力点を横にとった「相関表」が用いられます。
■合否の判定方法
合否の判定手順は次の通りです。
①定員の70%…学力点と個人調査書(内申)を同等に評価
②定員の15%…学力点をより重視
③定員の15%…個人調査書(内申)をより重視
なお、②・③の場合の重視比率や、②・③のどちらを先に選抜するかは高校ごとに異なっており、毎年6月ごろ、翌年の重視比率が発表されます。
■重視比率について
例えば、ある高校の重視比率が「学力点重視…8:2」「調査書重視…6:4」だった場合を考えます。
これは、上の説明の②にあたる「学力点をより重視する」際に、「学力点を8、調査書を2の割合でみる」という意味です。
同様に、③の「調査書をより重視する」際には、「調査書を6、学力点を4の割合でみる」ことになります。
この割合、一部の学校では「学力点重視10:0」というケースもあり、この場合は建前上、「当日の点数さえ良ければ個人調査書の内容(内申)に関わらず合格できる可能性がある」といえます。
不合格でも最後のチャンス!「追加合格」と「第2次募集」
■追加合格
合格した生徒が入学を辞退した場合などに、定員を割ってしまう場合があります。
その場合、各高校はいったん不合格となった生徒の中から合格者を追加し、合格発表後1週間程度のうちに中学校と本人に通知します。
■第2次募集
追加合格のしくみを使っても定員の充足が見込めない場合は、第2次募集が実施されます。
各校の第2次募集の有無は3月下旬に発表され、希望者は出願することができます。
出願先の高校では、その生徒が最初の入試を受験した高校から生徒の成績を取り寄せ、合否判定を行って通知します。
第2次募集の出願資格と合否判定の基準
第2次募集は原則誰でも出願できますが、「最初の入試で合格した生徒」や「推薦入試の面接を欠席、または合格を辞退した生徒」は出願できません。
一方で、最初の入試に出願しなかったり、欠席した生徒は出願できます。その場合は選抜の参考として作文や面接が行われます。
さいごに
北海道の入試は、中1の成績から入試の合否に関わることが全国的にみて特殊だそうです。
本番に弱い人にとっては、日々の積み重ねが評価されるこの制度はチャンスですよね。
小学生、中学1年生は今のうちから勉強することが大切なんです!
中学3年生でランクが低いという人、諦めてませんか?学力点重視の選抜がありますよ。
さあ、一緒に勉強しよう!
人生は勉強や!