勉強って何のため?

よく子どもたちがする「勉強って何のためにするの?」という質問…
誰しも幼少期にそんな質問をしたことがあるのではないでしょうか?

この質問、親になってからされる機会も多いと思うのですが、保護者の皆さんはどう答えていらっしゃいますか?

今日は、私が考える「勉強って何のため?」をまとめてみたいと思います。

私の教員デビュー

私は、大学卒業後、学校法人の「三幸学園」に入職しました。
三幸学園は、全国に大学、短大、専門学校、高校、初等・中等教育機関、保育園などを全国で展開する大手学校法人です。

もともと、教員免許を取得し、公立学校の教員も考えていましたが、それこそ当時から長時間労働が問題になっていたり、生き生きと働く三幸学園の職員の方々の姿を見て、私は三幸学園で教職に就くことを決めました。

三幸学園での教員生活は、起業するまでのたったの4年間ではありましたが、いまの私の教育観や指導力、ビジネススキル…など挙げればきりがないほど、多くを学ばせていただきました。
※起業するにあたり円満退職でしたので、実は私はいまも三幸学園の高校・専門学校で授業を持たせていただいています。

学校って、どんな場所?

そんな三幸学園での教員デビュー…
いまでも鮮明に覚えているのが、学校の位置づけです。
三幸学園では、学校は「社会人育成の場」と位置づけられています。

端的に表現するなら、それは動物が子どもたちに狩りの仕方を教えることと同じ

当然、人間は狩りをしません。
経済活動の中で、収入を得て、生計を立てていきます。
しかし、それって見た目こそ近代的ですが、中身は自分が生きていくために食料を得る「狩り」と同じだと思うのです。

狩りができない動物は、食料を得られず、過酷な生存競争の中で命を落としてしまいます。
狩りができるかどうかは、動物たちにとって文字通り死活問題です。

私は、学校がある種近代的な狩りの方法を学ぶ場だと思っています。
学校で学んだ知識・技術を生かして、稼ぐ力を身につけるのです。
自分の知識や技術を通じて、人に役立つ仕事をして、その報酬として収入を得ます。
人に役立つような知識・技術・行動力があったり、それが代替できない希少なものであるほど収入が高くなります。それは動物に置き換えれば、狩りが上手だということです。
狩り(エサ探し)が上手な動物ほど、たくさんの食料にありつける。これが自然の摂理です。

でも、難しいことに人間社会では、仮に知識・技術があったとしても、
頻繁に遅刻してきたり、欠席したり、やるべき仕事を期日までにやってこなかったり…
そんなことを繰り返していると、一緒に狩りをするチームから見限られてしまいます。

そう、近代的な社会では、狩り(=仕事)はチームで行われているからです。
チームはお互いに支えあうために組織しているもので、誰かを一方的に助けるために組織している訳ではありません。言い方は厳しいですが、お荷物を抱えておく余裕は、過酷な生存競争の中ではどこにもないのです。

動物が狩りを命がけで行っているように、実際のところビジネスの最前線は殺伐としています。
見かけ上仲良くやっていたとしても、当然自分の一族(=家族)の食い扶持は大切ですし、
組織が食べさせてくれているとしても、組織の上層部は厳しい競争環境の中で常に生き残るには…と知恵を絞って必死で行動しているはずです。

実のところ、人間だって、動物の狩りのごとく必死でやってるということです。

勉強を学ぶではなく、勉強から学んでいる。

さて、かなり脱線してしまいましたが、話を元に戻しましょう。
私は、学校や教育は、どんなに綺麗事を言ったとしても、結局「狩り方法を教える場」だと思っています。

社会に出てから、子どもたちが自立し、生活を営めるようにする。
そのためには、当然先述したような基本的な生活習慣が確立していなければなりません。
それを獲得できるように、いま練習させるのです。

社会に出てから、会社で仕事の締め切りに間に合わせられるようにする。
それがなければ、全く活躍できませんよね。仕事になりません。
それを練習するために宿題や課題があるのだと思います。
いま間に合わせる練習をしないで、いつしますか?
社会人になってから、それができるまで成長を見守ってくれる悠長な会社がありますか?

だから私は、勉強を学ぶことだけでなく、勉強から学ぶことを大切にして欲しいと思っています。
そう考えると、勉強の成果も大事ですが、その過程の大切さもより感じていただけるのではないかと思います。

私は、やっぱり教え子たちが社会に出てから、分厚い壁に跳ね返されて涙しながら働くとか、嫌々働くという姿を見たくはありません。
みんなが生き生きと、仕事を楽しみ、プライベートでも充実した日々を過ごせるようになって欲しいと思っています。

当然、勉強している内容自体にも、可能性を拓く絶大な力があると思いますが…
それに加えて、子どもたちは学校生活や日々の学業、部活動という題材を使って仕事の練習をしているという視点も必要です。

親は子どもよりも先に死ぬ

私は3児の父ですから、みなさんと同じように我が子は最愛の存在です。
当然狩りの方法を教えるのにはリスクが付き物ですが…子どもたちよりも私は先に死ぬはずですから、自分たちでたくましく生きていってもらわなければなりません。

大切だからこそ、厳しいようですが、稼ぐ力はしっかり育てたいと思っています。

偉そうにつらつら書いていますが、みなさんの方が子育ては先輩です。
私もできてないことがたくさん、日々悩みながら我が子と関わっています。

でも、1つ言えることは、私はNEXTに通ってくれている生徒のみなさん全員に、我が子と同じ温度・熱量で「自分で生き抜く力を身に着けさせたい」と本気で思っています。

終始、狩りという生々しい表現をあえて使わせていただきましたが…
自分の知識や技術が、他の誰かの役に立つって素敵ですよね。
たくさんの人の役に立てる人をNEXTから輩出できるよう、これからも一丸となって取り組んでいきます。

この機会に、お子さんの日々の過ごし方が将来のための練習になっているかという視点で点検いただき、関わりを見直すきっかけになれば幸いです。

全員が、子どもたちに本気で関わる!

NEXTに通う子どもたち全員が、社会で活躍できる人になれるかどうか…。
それを左右するのは、学校?家庭?塾?部活?
いやいや、どこか1つだけではありません。

私たち関わる大人全員にかかっているはずです。

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