2026年度は、高校無償化元年となりました。これまでの所得制限も撤廃され、私立に行ったほうが得では?という考え方もあると思います。今回は、塾経営者という立場から、みなさんと高校無償化について考える機会にしたいと思います。
増える、逃げの高校受験
高校無償化になり、受験競争から早く離脱して、私立高校へ入学を決める方が増えました。昨年度よりも1割ほど私立への進学が増えたというデータもあるようです。
もちろん、こうした動きもよくわかります。せっかくお金がかからないのですから、サポートが手厚く、施設もきれいな私立高校に入学したいと思うのは自然です。実際に、人気校はカリキュラムや学校教育の仕組みもかなり考え込まれていて、教員も熱意にあふれています。ですが、受験が嫌だからという逃げの高校選びは個人的にはあまりおすすめしません。
大切なのは、”努力する力”
もちろん、お子様の特徴に合わせて、推薦入試や系列大学のある私立高校を選ぶというのは戦略的に正しいことです。しかし、結果としてそれが子どもの努力を省くようにする選択肢はおすすめできません。子どもたちがこの時期に学ぶべきことは、学習の基礎ももちろんですが、努力する力そのものです。
日本はかつてアメリカに次ぐ、世界第2位の経済大国でしたが、いまでは中国、ドイツ、インドに抜かれ、世界5位まで後退しようとしています。国民一人あたりに直すと、世界で38位になるそうですから、決して豊かな国とは言えなくなってきています。
日本は勤勉な国民性で知られていますが、近年では働き方改革が進み、欧米諸国よりも労働時間が短くなったという統計もあります。資源がない私たちの国が、世界で戦ってこれたのは高い教育水準と勤勉さが理由です。
しかし、いまは自主性を履き違えて、子どもの意見を迎合しているような節もあるのではないでしょうか?もちろん、大変な思いを自らしたいという人はいないでしょう。しかし、苦難を乗り越えた経験が自分をタフにし、自信になるのです。”可愛い子には旅させよ”です。
逃げの進路選びは、せっかくの子どもが自分の人生を深く考え、努力する機会を奪うことになってしまいます。それで、本当に子どもたちがこれからの日本、世界で戦っていけるのでしょうか。
高校無償化時代の塾の使い方
わが子に望むのは、厳しい時代を生き抜くことができる武器を持ってもらうことではないでしょうか。それは、周りとの差を埋め、プラスの方向に差を広げていくことです。ぜひ、差を作ってほしいのです。英語を武器にする、数学を得意にする、苦手を克服する…。
そして、そこでできあがったプラスの差を、最も活かせる進路・受験方法を選ぶのです。私たちは、差を埋め、差をつくり、その差を活かすプランを考え、ご提案するプロです。ぜひ、各教室の責任者を使い倒してください。