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はじめに:なぜ「脳科学」から考えるのか
「どうしてうちの子は集中できないんだろう」「何度同じことを言っても直らない」―そんな疑問や不安を感じたことはありませんか?
子どもの行動には理由があります。その多くは「脳の発達」と深く関わっているのです。
脳科学の視点を知ると、子どもの行動が「理解できないもの」から「納得できるもの」に変わり、関わり方も大きく楽になります。
子どもの脳は発達途中
人間の脳の中でも、「考える」「我慢する」「計画する」といった働きを担う前頭前野は、大人になるまで発達が続きます。
一方、「感情を司る」扁桃体は小さいうちから活発に働きます。
そのため、子どもは
- 先のことを考えて行動するのが難しい
- 怒ったり泣いたり、感情が爆発しやすい
これは能力が足りないのではなく、「脳が育っている途中だから」なのです。
脳内物質が関わり方のカギ
脳は化学物質(神経伝達物質)によって働きを変えます。子育てや学びに関わる代表的なものをご紹介します。
- ドーパミン:やる気や達成感を生み出す物質。小さな成功体験で分泌され、「またやってみたい!」という意欲につながります。
- セロトニン:安心や安定をもたらす物質。規則正しい生活リズムやスキンシップで増えます。
- オキシトシン:別名「愛情ホルモン」。親子のふれあいや信頼関係で分泌され、子どもの心を落ち着けます。
つまり「安心できる環境で、小さな成功を褒めて積み重ねる」ことが、脳科学的にも最も効果的なのです。
日々の関わりでできる工夫
褒め方
- 具体的に:「今日の字、とても丁寧に書けたね」
- 即時に:できた瞬間に伝える
→ドーパミンが出て、やる気が持続します。
叱り方
- 行動に焦点を当てる:「遅刻は良くないよ」
- 人格否定はしない:「あなたはだめな子だ」✕
→安心を守りながら改善を促せます。
習慣づくり
- 短時間でも毎日繰り返す(1日5分でも◎)
- 「できた!」を積み重ねる
→脳の回路が強化され、自然に身につきます。
NEXTの取り組み:教室と家庭で
学習塾NEXTでは、
- 失敗を恐れず挑戦できる安心の雰囲気づくり
- 小さな成功体験を積み重ねる課題設定
- 保護者様の方への共有とアドバイス
を大切にしています。
「学力」だけでなく「安心・自信・意欲」も一緒に育てることを目指しています。
保護者様へのアドバイス:今日からできる3つのこと
- 一日一回「できたこと」を褒める
→自信とドーパミンの回路が育ちます。 - 感情が高ぶったときは一呼吸おく
→叱る前に「何があったの?」と聞く習慣を。 - 寝る前に「楽しかったこと」を一緒に振り返る
→安心のセロトニンが出て、良い眠りと翌日のやる気につながります。
まとめ
子どもの行動は「脳が育っている途中だから」こそ起きる自然なことです。
だからこそ、大人が「脳の仕組み」を理解して関わることが大切です。
NEXTでは、保護者の皆さまと一緒に、
- 安心感をベースに
- 小さな成功を積み重ね
- 自信と学力を伸ばす
そんな関わりを大事にしています。
ぜひご家庭でも、「脳科学に基づいた声かけ」を取り入れてみてくださいね。