NEXT代表の竹林です。
物価高が家計を直撃。何もかもが値上がりという時代…
そんな中保護者の方から、「NEXTは高くなったよね…」と言われることも増えました。
確かに昔からNEXTをご利用いただいている方からすると、料金プランが大きく変わり、値上がりしたという印象を持つ方も多いと思います。
一方で、上にご兄弟をお持ちのお客様からは、「前の学習塾よりだいぶ安い!」と言っていただくことがあります。
今日はそんなNEXTの塾代について、考えをまとめてみました。
塾代の相場は?
以下、全国の学習塾を比較・掲載するサイト、StudySearch(https://study-search.jp/columns/28#%E5%80%8B%E5%88%A5%E6%8C%87%E5%B0%8E%E5%A1%BE%E3%83%BB%E9%9B%86%E5%9B%A3%E5%A1%BE%E3%81%AE%E6%8E%88%E6%A5%AD%E6%96%99%E7%9B%B8%E5%A0%B4)の記事からの引用です。
集団指導塾に通う中学生の授業料の相場
中学1・2年生→月額2.5万~4万円
中学3年生→月額3万~5万
※入会金・教材費・施設設備費・テスト費・講習会費別
個別指導塾に通う中学生の授業料の相場
中学1・2年生→月額3万~5万円
中学3年生→月額4万~7万
※入会金・教材費・施設設備費・テスト費・講習会費別
一般に講習会費については、受講するコースやプランにもよりますが、月謝の2ヶ月分が目安と言われています。中学3年生になると、入試に備えて受講するコースが増えることが一般的なので、3ヶ月分以上になるケースもあるようです。
NEXTの授業料は実際どれくらい?
受講いただく内容にもよりますが、よくご受講いただく内容で計算すると以下のような費用になります。
中学1・2年生(数学2コマ・英語2コマ)→月額24,080円(税別・諸経費別途2,000円)
中学3年生(数学2コマ・英語2コマ・社会1コマ・理科1コマ)→月額36,120円(税別・諸経費別途2,000円)
ほら、NEXTって安いでしょ?と言ってのけるつもりはありません。
しかし、相場と比較することで、また違った印象を持っていただけるのではないか?と思います。
実際、NEXTよりも安い料金の塾を探そうと思えば見つかると思います。
ですが、それってどうやって経営しているんだろう?というのが本音です。
塾経営の実態
社員を雇えば、人件費や法定福利費、労務管理のコストもかかります。
講師1人の採用単価で6万円、新卒採用では1人50万円でも合格点と言われる時代です…。
実際、テスト前等の繁忙期に人手不足の個人塾から講師を派遣して欲しい…というお声をいただくこともありますが、その時期の人手が必要なのは弊社も同じです。
そうしたところでは、テスト前の大事なタイミングで、教える先生は確保できているのしょうか?
会社からもらえるお給料では不十分で、朝に別の仕事をしていたり、他社のテストの採点をしている方もいます。それなのにお休みは年に元日くらい…という無理の上に成り立っていることもよく聞く話です。
無理が利くうちはよいでしょうが、実際体調を崩されて廃業される方、事業を譲渡するにも赤字体質だったり法令を遵守した労務環境を実現しようとすると利益が出ないため、うまくいかないケースもたくさん見聞きしてきました。ですが、それって健全でしょうか?
他にも色々ありますが…
ある意味、大手塾の料金が高いのは、健全に経営しているからとも言えます。
確かに子育てにはお金がかかります。少しでも安いものに頼るというのは、どのご家庭でも当たり前にあることだと思います。私も起業したてで、給料が前職の半分以下、半年無給というときがあったので、いま振り返ればよく乗り越えたなと思います。
しかし、誰かが泣きを見る状況で、安さを実現するのはちょっと違うはずです。安さは利益やサービスの品質があってこそ。品質の悪いものを安く買うのは、ただ値段相応の買い物をしているだけではないでしょうか。
大手塾のICT導入に物申す
大手塾では、先にご紹介したような人手不足の影響もあり、ICT教材の導入が進められています。
とある大手個別指導塾では、塾に来てタブレットで学習させているようです。講師配置は講師1名につき、生徒は十数名…その塾を退職し、弊社で勤務してくれているメンバーも、ほとんど学習指導はせず、見守っているだけだった。と教えてくれました。
従業員の雇用を守り、会社を維持していくのは本当に大変なことだと思います。そんな中、コストを抑えて学習機会を手頃な価格で提供し、会社を守っていく方法の1つとして考えられたのがこうした運営システムだと思います。
このような指導形態であれば、弊社の価格帯と並びますが…当社は1:4の個別指導塾です。タブレットに任せきりの授業ではありません。確かに、築き上げてきたブランドやノウハウで劣る部分はあるかと思いますが…私たちは自信を持って、いまの学習システム、料金プランをおすすめできます。
変わらない、創業からの想い。
コロナ禍と学習指導要領の改訂で、子どもたちの間の学習格差が顕在化し、集団指導の難しさが明確になりました。集団指導の場合、一般に平均レベルの少し上を授業の難易度に設定しますが、平均が不在でフタコブラクダのような形になってしまったのです。その結果、会社としては、料金が上がってしまったとしても、学習効果が期待できる個別指導に変更するという選択をしました。
創業当時の私は、どこよりも安い塾が正義!と思っていましたから、とても葛藤がありました。
しかし、学習効果が低い状態と知りながら、そのままの価格帯であっても集団指導塾を続けるという選択肢はありませんでしたね。
実際、個別指導になり、塾を離れた方もいらっしゃいました。
しかしその後は、厳しいマーケット環境にありながらも、生徒数は昨対比130%以上を記録。他塾からの転塾や複数比較・検討した末にご入会いただくケースがこれまでよりもさらに増え、一定の支持をいただけたのではないかと思っています。
いろいろと綴ってきましたが、私たちの会社の経営理念は「子育て世代の負担を減らし、もっと楽しく子育てができる社会を実現する」というもので、この想いはいまも変わりません。
ただ、残念ながら、いまの運営方法のまま価格を抑えたり、受講コマ数が極端に少ない状況で結果を出すということには難しさがあります。もちろん、それができれば越したことはないのですが、価格を押さえれば人が確保できなくなり、テスト前なのに出勤できる講師がいない塾になりかねません。それでいいという方はいないはずです。
子どもたちは人間です。理解できるスピードには個性があります。もちろん、できるだけ速く進められれば、余計なお金もかけずに済みます…。ですが、理解できないまま、先に進めても仕方ありません。その生徒さんが理解できるスピード、分量を考慮する必要があります。
大事なことなので、もう一度。私たちは子育ての味方でありたいと思っています。弊社はずっと創業から、WEBページも、チラシも、内製化して省コストに取り組んでいます。これでも子育て世代の皆様には、大きな負担感だと思いますが…相場の下限、集団指導と同様の価格帯で個別指導がご提供できているのは、こうした取り組みの成果だと自負しています。
子育て世代にとっては、物価高で厳しい状況が続いています。そんな中で、学習塾というサービスに投資をしてもらえる子どもたちは本当に幸せだと思います。私たちも、その期待を無駄にしないよう、学習効果の最大化を目指して取り組んでまいりますので、引き続きどうぞよろしくお願いいたします。