2023年5月30日、NHKの『眠れぬ夜は AIさんと』という番組で、女優の広末涼子さんの子育て術が紹介され、話題になりました。
今日は、そこで紹介された、家庭学習の質を高める「3点固定」というメソッドを皆さんにもご紹介できればと思います!
大学入試までに必要な「勉強体力」
以前の記事でもご紹介しましたが、大学入試を控えたタイミングでは、約5時間の勉強時間が必要とされます。
当然、入試直前になって1日5時間以上も勉強ができるようにはなりません。
※もちろん、直前になって勉強できる体力が仕上がったとしても、そこまでの学習量も足りません。
ですから、少しずつ勉強に集中して取り組める時間(=勉強体力)を高めていく必要があるのです。
家庭学習習慣を身につけるには…?
ですが、わかっていても、なかなか思ったように家で学習ができない、集中して取り組めないという方も多いのではないでしょうか?
そんなときに参考になる具体的な方法が、番組の中で広末涼子さんが紹介した「3点固定」というものです。
「3点固定」とは、1日のスケジュールのうち、
①起きる時間
②学習を始める時間
③寝る時間
の3つの時間を固定するという方法です。
人間は弱いものです。
やろうと思っていたのにできなかった。
なんてこと、たくさんありますよね。
そのまま自分の本能にまかせていると、やりたいときにやるだけになってしまいます。
それでは、先程紹介したような勉強体力を身につけるのは難しいですよね。
だから、自分をコントロールするために、起床時間・学習開始時間・就寝時間を固定するのです。
学習習慣より生活習慣が大切
私は、学習習慣を身につけるよりも先に、生活習慣が身につくことが大切だと考えています。
最近の生徒さんの様子を見ていると、学校に行く直前に起きるとか、深夜まで起きているとか、
生活リズムに課題があると感じることが多くあります。
塾で学習をしていたり、家庭学習をしていたりしても、学校の授業での学びに勝るものはありません。
勉強が得意な生徒さんは、学校の授業時間の重要性を知っています。
当然、授業中ウトウトしている人の心象はよくありませんから、内申にも影響するでしょう。
それだけでなく、学習内容もわからなくなりますから、学習そのものもうまくいきません。
さらには、宿題や課題の指示もわからず、提出物もおろそかになってしまうこともあります。
起きてすぐの時間は、頭も働きませんから、スッキリとした頭で授業を迎えるためにも、学校に行く直前に起きるのはおすすめできません。
また、睡眠中は記憶を整理していると言われますから、睡眠時間は重要です。
それに、学校のスケジュールは決まっていますから、就寝時間が遅くなれば遅くなるほど、睡眠時間が短くなってしまいます。
このように、生活習慣は学習習慣の前工程のようなものなのです。
ですから、学習上の課題をクリアするために、まず生活リズムを見直すことも必要です。
3点固定をやってみよう!
家庭学習の習慣がなくて困っている…というときに、この「3点固定」という方法は具体的で取り組みやすい方法の1つだと思います。
家庭学習の習慣づくりにお困りの方は、ぜひチャレンジしてみてくださいね!