北海道公立高校の入試制度
1年前に北海道の公立高校の入試制度が、それまでと変更になりました。
今年の入試は変更になってから2回目の入試でした。
そんな入試制度について、改めてご紹介いたします!
2021年までは、満点が1教科60点で試験時間は45分でしたが、現在は、満点が1教科100点で試験時間は50分です。
さらに、「学校裁量問題」が廃止となり、入試問題が一本化され、基礎的内容と思考力・判断力・表現力などを問う内容が、バランスよく出題されました。
入試は簡単になった?
裁量問題が廃止されたということは、問題が簡単になったということではありません!
これまでの入試では、主に上位校の国語・数学・英語の3教科で応用力を重視した「裁量問題」が出題されていました。
新しい制度では、全ての受験生に、すべての教科で「読み解く力」や「説明する力」を試す出題が増えています。
例えば、資料を用いた問題や、実生活の場面を題材とした問題など、知識の活用を重視した問題がありました。
教育委員会としても制度変更をきっかけに、新学習指導要領の趣旨を踏まえ、北海道の学力向上をはかろうという意図があると考えられます。
入試制度が変わったあとの数年は、過去問になかった形式の問題が出題され、時間配分が思うようにいかないなど、普段の実力が発揮できないこともあります。
そのため、これまで以上にしっかりとした対策が必要といえます。
新しい入試にどう準備する?
新しい入試では、英語の聞き取りテストの配点が、従来の25%から35%に大幅に増えました。
問題が読まれる回数は、すべてが2回読まれていたものが、1回しか読まれない問題も出題されるようになりました。
また、問題文が長文化する傾向がさらに強まり、的確に情報を処理して、自分の言葉で表現する力も必要になりました。
こうした新しい入試に対応するためには、今まで以上に付け焼き刃的な学習では効果が出にくくなっています。
日常の学習の中で、基礎的な知識を地道につけていく。
そして、覚えた内容を使って、日頃からより実践的な問題にチャレンジしていくことが大切です。
そして、これまで2回行われた入試(=過去問)が対策になるでしょう。
また、北海道学力コンクールを受験することも効果的です。
いまはまだ基礎学力を身につける時期ですが、これから受験に向けて過去問での傾向を把握したり、模試での試験慣れ(時間配分など)をしていくことが大切です!