「基礎学力」どう伸ばす?

  • 2022年7月21日
  • 2022年7月21日
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ありがたいことに、2022年7月5日の北海道新聞でNEXTの指導法を取り上げていただきました。
今日は、取材の際にお話したNEXTの想いを、少し詳しくお伝えしたいと思います。

多くの人が勉強でつまずいている現実

その電話はある日突然かかってきました。

「多くの小中学生が勉強でつまずいて困っている。」
「学習塾の視点からアドバイスをいただき、どのように勉強していくのが大切か、保護者の方に伝える記事を書きたい。」
という北海道新聞の記者の方からのお電話でした。

数ある学習塾の中から、NEXTが「勉強で困っている人に寄り添っている塾だと感じた」というありがたいコメントもいただき、後日取材をお受けすることになりました。

日を改めての取材、冒頭で伺ったのも、「新しい学習指導要領になり、難化した学習内容についていけていない小学生・中学生・高校生が多く、みんな苦労しているようだ」という現実でした。

勉強の土台となる「基礎学力」。
ここをどうやって伸ばしていくかに焦点を当ててお話させていただきました。

勉強はスポーツと同じ。「できる」を感じると面白くなる。

例えば、私は水泳がニガテです。
毎年夏にやってくるプール学習は、私にとって楽しくない時間でした。
誰しも、自分がニガテとすることと対峙する時間は面白くないものだと思います。

でも、その前提には「試してみたのか?」という条件があるはずです。

誰でも自転車の練習をするときに、転んだりしながら、何度もトライして乗り方をマスターしますよね。
勉強も同じく、突然スイスイと軌道に乗るわけではありません。
できない問題にぶつかったり、先生からヒントをもらったりしながら、何度も練習してできるようになるものです。

でも最近は、多くの人がその習得のプロセスすらも我慢できなくなってきているように感じます。

先日、あるニュース番組で、映画などの倍速視聴が取り上げられていました。
ちょっとした間やゆっくりとした時間の流れを許容しない。
(確かに効率的ではあるのですが)過度な効率化が、寛容さや我慢強さにも影響しているように思えてなりません。

勉強は、倍速再生できません。
我慢強くやってみる。その地味な道のりの先に、達成感や楽しみが待っているということを、繰り返し伝え、地味でも価値ある道を歩ませてあげたいのです。

掲載された記事にもありますが、勉強を好きになった中学生のうち、7割以上の生徒がテストで間違えた問題をやり直したり、何がわかっていないかを確かめながら勉強するなど、意識的に苦手の攻略にチャレンジして、学習の理解度を高める行動をとっていることもわかったそうです。

読解力は、全ての勉強の基礎

上越教育大学の西川教授という方が、学習のプロセスを分析するために、生徒全員にマイクを着用させ、授業の演習時間中に生徒間でどのような会話が行われているのかを調査しました。
すると、生徒が問題につまずくとき、多くは教師や教科書の言葉の意味がわかっていないという結果が出たそうです。

授業で習う用語はもちろんですが、それを説明するために、理解させるために使っている言葉の意味も伝わっていないのです。

このエピソードから言えることは、授業を理解するためにも、教科書を理解するためにも、必要なのは「語彙(ごい)」であるということです。

国語の問題を解くときには、具体⇔抽象の理解や、言い換えの理解、指示語照応などの力が必要になりますが、そもそもの語句の意味がわからなければ、使い方(解き方)が分かっても解けないということになります。

国語に限らず、どんどん問題文が長文化する中で、語彙の量が読解力、そして全科目に影響するという理解が必要です。

日々、社会や技術は変化し、進歩し、新しい言葉が次々と生まれていきます。
年齢が上がり知識が豊かになったり、人間関係が広がったり、仕事のステージが変われば、また出会う言葉、使う言葉も変わります。
そう、人はずっと、新しい語彙を習得し続けていかなければならないのです。

新しい語彙と出会ったときに、わからないままにすれば、向上は見込めません。そこで立ち止まって調べることができる人と、そうでない人との間には大きな差ができるはずです。

子どもたちがわからない言葉に出会ったとき、大人が言葉の意味を答えてあげることは簡単です。しかし、わからない単語は辞書引きさせるなどして、「調べる力」も育てたいものです。

辞書引きは、目的の言葉を探す途中で、別の知らない言葉と出会い、語彙を増やすチャンスが生まれます。いまはデジタルが当たり前…そのうち便利な方法で探すようになると思いますが、その前にアナログの価値にも触れるタイミングをつくりたいですね。

思考力=記述力?

新しい学習指導要領の重要なテーマの1つに「思考力」があります。

これまでの詰め込み型の学習だけでなく、その知識を使って“思考”し、知識を活用することを求めるものです。では、その「思考力」は一体どのように測ればよいのでしょうか?

その人の考えていること、思考の道筋は、記号問題や短答式の問題で測ることはできませんよね?
だから、「思考力」というキーワードに引っ張られるようにして、記述式の問題が増えているのです。

例えば、前年度の国語の高校入試では、記述問題がさらに増え、解答用紙は原稿用紙のような見た目になってしまいました。
すると、記述問題が苦手な生徒さんは、空欄がごっそりの状態で提出してしまうのです。
記述問題を除外してしまうと、もはや平均点すら狙うのは困難です。

「書くこと」に臆病にならず、すらすらとペンを走らせるようになってほしい。
だから、NEXTは小学部に作文の時間を設けています。



最近は、小学校でも週末作文を課す学校が増えています。
私はそのチャンスを活かして、私たち保護者もその内容に向き合うべきだと思っています。

最初は「休みの日に昼ごはんを作って楽しかった。」という一文でもいいのです。
書けたことを認めてあげ、「何が面白かった?」「次は何をつくりたい?」などと、文をふくらませるヒントになる声掛けをしてみましょう。

次は文章に書いてみようね!と関わることで、子どもたちはより伝わる文章を書くためには何が必要なのかを具体的にイメージできるようになっていきます。

計算は手で覚える

小学校段階で学習する計算は、スピード、正確性ともにとても重要です。
正しく答えを導くことができるのは当然。あとはより短時間で答えにたどり着けるようにすることが非常に大切です。

中学数学は、式を計算することよりも、式を立てることのほうが難しくなりますし、数学に限らず社会や理科でも計算を使う単元がたくさんあります。
このように、計算は教科を超えて使うので、頭で考えなくても、手が勝手にスラスラ動くことを目標にしましょう。計算力は、一朝一夕では身につきません。何度も繰り返し取り組むことで、力がついていきます。


意外かもしれませんが、①小数点の処理の方法や②割り算→掛け算の変換、③分数の横棒の意味(÷という意味です。)、整数×分数の暗算、まとめて約分する処理の仕方など、できないまま中学生・高校生になっている人も多いです。

【この計算、できますか?】
①4÷100=0.04
②100÷3を掛け算に直すと?→100×1/3(1分の3)
③2÷3を分数に直すと?→2/3(2分の3)

めんどくさいものにこそ、価値がある

今回は、「読み・書き・計算」という基礎学力に注目してみましたが、いかがだったでしょうか?

「基礎学力」を高めるには、子どもたちが好きなキャッチーなもの(たとえば、YouTubeやゲーム)に背を向けて、めんどくさいものにも子どもたちを向き合わせる必要があります。

皆さんご存知の日本アニメ映画の巨匠、宮崎駿さんは、映画を作る際に「めんどくさい」と何度もこぼしながら映画を制作するそうです。

でも、宮崎さんは次のように語っています。

「簡単なものは誰でもできるということだ。
そんなものに価値はない。
めんどくさいものしか価値がないんだ。」

改めて、勉強に限らず「めんどくささ」の価値を考えたいものです。

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