NEXT代表の竹林です。
先日、次の学力低下に関するニュースに触れる機会がありました。一人ひとりの個性が尊重されるようになり、多様な価値観が認められる社会になりました。それ自体はよいことです。しかし、ちょっと教育の分野で誤解が起きているような気もしています…。今日はこの場を借りて、最近の教育のうごきと、私たちNEXTの立場や考え方をご紹介したいと思います。
勉強をどこまで個性と捉えるか
昔と比べて、人を学歴で判断するような風潮は和らぎ、勉強以外の強みも評価するようになったことはとてもよいことだと思っています。私も、子どもが3人いますが、(皆さんのご期待通りか、ご期待を裏切るかどちらかはわかりかねますが)勉強偏重という教育方針ではありません。
勉強だけが人格形成の核だとは思いませんから、人や地域、異文化との関わり、本、テクノロジーとの適度な接点…いろんな刺激が彼らの成長に役立てばいいなと思っています。勉強はあくまでもその刺激の中の1つという位置づけです。ですから、うちの子を見ていても、学年で一番の秀才という感じではまったくなく、ごくごく平凡です。(笑)代表の私がこういう価値観ですから、勉強さえすればよいという場合は、他の塾の方がお役に立てると思います。
しかし、誤解のないようにお伝えしたいのは、勉強を軽視しているかといえばもちろん否(いな)です。テストでできなかった問題は必ず解き直してできるようにしてもらいますし、書けなかった漢字は書けるようになるまで練習してもらっています。テストまでに準備がちゃんとできていればよいのですが、まだそこまでは至らず…。受験がないうちは、たとえテストのあとになってしまったとしても、できるようになればよいと思っています。
この仕事をしていると、「ウチの子は勉強が苦手だから、他の部分で勝負させたい!」というご意見をいただくことがあります。そのご意見もよくわかります。ただ1つ、知っていただきたいのは、小・中学校レベルの勉強は、どういった進路に進むにしてもムダにはならないということです。完璧でなくてもよいのですが、できなくていい!と投げ出してほしくありません。小・中学校段階で個性として妥協するのはまだ早いというのが私の考えです。
その妥協のツケを払うのは、子どもたち自身
小・中学校レベルの学習は、投げ出していいものではないと思っています。どの職業に進むにしても、資格を取ろうとしたときに、その前提になる知識や計算は小・中学校レベルで済むものも多いです。企業の採用試験では、小・中学校レベルの基礎的な知識を問われます。公務員試験でも、基礎的な学力を問う問題は小・中学校レベルです。自分で商売をするにしても、いくらで売ればいくら利益が残るのか、どう経営すればよいのか、その計算は小・中学校レベルです。
親の「この子はこれくらいでいい!」という判断に対して、子どもたちが後でツケを払うことにはならないでしょうか?親は子どもたちがたとえ嫌な顔をしたとしても、この子のために必要だと思ったら、やらせなければなりません。子鹿が生まれてすぐにプルプルと震えながらも立つのは、厳しい生存環境で生き抜くためです。いつまでも座らせていてはいけません。私は、小・中学校レベルの学習はまさにこれにあたると思っています。
最近は私立高校の無償化もあり、私立高校に合格さえすればあとはもういいという感覚も広がりを見せていますが、私は強い危機感を感じています。確かに高卒という学歴は得たようなものですが、それで将来必要とされる基礎学力は身についているのでしょうか。
AIが絶対にできない仕事
生成AIが驚異的な速さで普及する中で、大変抽象的ではありますが「人間ならではの価値のある人」が必要とされています。AIをただなぞるだけの人なら、その人は必要ありません。単純作業しかできない人の仕事はどんどんAIに取って代わられてしまいます。責任を負うことはAIが絶対に代わることができません。だから私は、責任感のある人がこれから強く求められるだろうと思っています。しかし、自分のために努力できない人が、人のために努力するという責任をどこまで果たせるでしょうか。勉強はそれ自体にも価値がありますが、勉強を通して学べることにも非常に価値があります。相対性理論で有名なアインシュタイン氏が、「教育とは、学校で習ったものをすべて忘れたあとに残るもののことだ。」と言ったほどです。私たちは、わが子に活躍してもらうために、勉強を通じて自分の人生・他人の人生に責任を負える人に育てるのです。
おわりに
保護者の皆様には、年に3回、保護者面談の機会をいただき、大変感謝しております。各面談の前には、各教室責任者が生徒の皆さん一人ひとりと面談し、目標達成のための学習のプランをご用意して皆様に提案させていただいております。
私たちの学習塾では、学校が止まっている講習期間こそ、一人ひとりの課題と向き合えるチャンスだと思っています。次のテストに向けた先取り学習を進めて、テスト前の復習期間の仕込みをしたり、苦手をとことん練習したり…まさに「やって当たり前」の勉強から、もう一歩踏み込んだ努力をする機会なのです。この努力が子どもたちの人生を変えていきます。
どうしても指導にあたっては、講師を手配させていただく必要がありますから、お金がかかってしまいます。学校は子どもたち一人ひとりの力を伸ばそうというところまで手が回りません。子どもたちのことを本当に考えて動く大人はいまでは貴重な存在になってしまいました。私たちの講師は、子どもたちの人生が変わる場をどうつくれるだろうか?と日々考えて取り組んでいます。ここに私たちNEXTの強みがギュッと詰まっています。出費がかさむところ大変恐縮ではございますが、ぜひ担当の責任者が立てた指導プランに耳を傾けていただき、ご検討いただけますと幸いです。