こんにちは!NEXT札幌太平キャンパスの中澤です。
小学生を指導していると、保護者の方から「ウチの子がいつまでも指を使って計算しているんだけど、大丈夫でしょうか?」とご相談いただくことがあります。
確かに、わが子がいつまでも指を使って計算していると不安になりますよね…。今日はそんなお困りごとを解決すべく、指を使った計算について、ご紹介いたします!
指を使う=悪いこと?
結論:指を使って計算することは悪いことではありません!
むしろ、指を使うことは自然で、理解の助けになると言われています。
❗️ポイント
・指は「最初の計算道具」
・脳内で、数のイメージを作る助けになる
・特に低学年では、指の利用は理解の助けになる
子どもにとって、頭の中だけで数を扱うのは難しいため、
数を見える形にすることは大事なステップです。
とはいえ、いつまでも指を使っていると不安になりますよね。
無理に禁止してしまうと
指を使っている子は、
間違えたくない、丁寧にやりたい、という気持ちから指を使っています。
強制的に禁止してしまうと、計算に自信のない子は、支えを無くしたことで不安が強くなります。
不安が強い状態では、本来の力を発揮できません。
その結果、計算そのものが嫌いになるリスクがあります。
いつ“指離れ”をした方がいい?
とはいえ、ずっと指を使わせるわけではありません。
高学年で指を使い続けていたら、注意が必要です!
・繰り上がり・繰り下がりがスムーズにできる
・九九が完璧
・筆算が理解できている
このあたりが揃ってきたら、
少しずつ頭の中でイメージできるように練習していくと良いです。
指計算からステップアップする方法
指離れを無理に禁止するのではなく、
自然に頭の中で考えられるように誘導するのが大切です。
方法① 指→図→暗算へとステップに分ける
・最初:指で数える
・次:ブロックや図、数直線などで確認
・最後:頭の中でイメージする
方法② さくらんぼ算を使って暗算に慣れる
さくらんぼ算を使って、暗算の練習を重ねていくことで、指やブロックなどを使わずに計算できるようになります。
例:先に8+2=10をして、10丁度の数を作ります。その後、残りの3を足して13という答えを出します。

方法③ 「どこで数え間違ったの?」と一緒に振り返る
計算間違いの原因に、子どもが気づくことで、解決策を考えることができます。
NEXTでの指導方針
以下の状況を確認して、一人ひとりの成長段階に合わせて成長をサポートします!
・間違えた原因は何か
・指を使わずに解ける問題は何か
・計算の考え方が理解できているか
指を使う=NGではなく、
理解の途中で、発達の自然なプロセス と考えていただければと思います。
最後に
指を使った計算は、決して悪いことではありません。
大事なのは、無理に禁止せず、いつ手放すか、どう手放すか を見守ること。
NEXTでは、基礎から応用まで、子どもたちの発達段階に合わせた学習方法でサポートしています!