高校生の通塾率〇〇%!学習塾に通う目的とは?

月例勉強会をはじめました!

新年度から、月例勉強会という取り組みがスタートしました。

まずはその背景から少しご紹介したいと思います。私たちは今年度から、「わたしたちはあなたとこどもの応援団」というメインコンセプトに加え、「合理的に」「いっしょに」「誠実に」という3つのサブテーマを掲げはじめました。

このコンセプト、テーマの実現のために、私たちは教育の専門職としての高い専門性を持ち、効果的な指導はもちろん、子育てに関する様々な知見を基に専門家としてアドバイスができることを目指しています。

そのために、毎月それぞれが学んだことを30分程度で研修し、みんなで学びを深めています。第1回は、私と遠田が講師を務めました。

よい塾とはどんな塾か?

一旦、月例勉強会のことを脇においてお話させてください。皆さんは、よい塾とはどのような塾だとお考えでしょうか?もちろん、学習塾ですから、成績が上がる塾、よい成績を取れる塾というのが一番だと思います。
よく私たちの業界では、〇〇高校合格!とか〇〇点アップ!という実績をアピールします。学力が高い公立中学校、3K2Fとして知られる向陵・柏・啓明・伏見・(北海道教育大学)附属中のエリアでは、東西南北をはじめとするトップ進学校への進学が多い傾向があります。

その背景には、これらの中学校が高級住宅街、国家公務員宿舎、大企業の社宅が集積している円山のエリアに位置しているという状況があります。東京の受験競争、教育熱が転勤等で流入してくるのが、このエリアなのです。

誤解を恐れずに言えば、このエリアで塾を営業すれば、塾としてよい進学実績を残せる確率は高くなります。

また、平均点が低かった定期テストを基準にすれば、定期テストの点数が上がったと”見せる”ことも難しくはありません。定期テストも学校・先生によって内容が異なるので、単純な点数で比較することも早計です。極端な例ですが、私が担当している教室でも、1問1点、合計100問を45分間で解かせる定期テストもありました。このテストでは、実際に私たちの塾の生徒さんだけでなく、多くの生徒さんが最後の問題まで終わらなかったのだそうです。

このテストが基準になって成績がつけられるのですから、他の中学校の生徒の成績を比較される高校入試は本当に公平なのか?と思ってしまいます。学校によって、進む進度もバラバラ。新しい学年で前の学年の内容を扱っているところがあったり、塾の先生を困らせてやるために今年はここから始めます!なんて宣言して授業をスタートし、数学で方程式を習う前に理科で方程式が必要になって、授業は大混乱ということもありました。なんだこれ?子どもたちのことを本当に考えているのでしょうか?

入試で使うのなら、定期テストを全学校で統一してもよいはずです。私たちも点数アップや進学実績を紹介することはありますから、もちろん偉そうなことは言えませんが。

だから、点数や成績だけに注目すると、間違えたコミュニケーションになってしまうのです。

私たちが考える「よい塾」

私は、中学生のときに、定年退職した元学校教員の方が運営している学習塾に通っていました。そこで教わったのは、もちろん勉強です。でも、私が学んだ一番のことは、「繰り返し取り組んでやり方を覚えれば、難しそうな問題でもできること」です。その学びは、その後の進学や就職、仕事でもずっと活かすことができました。私の場合、それを学んだ場所は学校ではなく、塾でした。

価値があるのは、勉強の内容そのものだけではありません。勉強を通じて学べることです。人によってその中身は違うかもしれませんが、学校では会得しきれないことを得られるのが塾の価値、目的ではないでしょうか。

私たちの塾の価値もここにあります。勉強を上手に教えるのは当たり前です。勉強のやり方、英単語の覚え方、暗記の仕方も教えます。ですが、それ以上に勉強を通して学べる、一生モノの力を身につけられるようにするのが私たちの価値です。それは、保護者の皆様にとっても同じ。多くの塾が子どもたちをターゲットにする中で、私たちは保護者の皆様もサービスのターゲットだと考えています。

先にご紹介したような問題・課題の乗り越え方、人に大切にされる気持ち、努力している人の考えや行動にふれる機会、目標・目的を明確にして具体的な行動に移すやり方、よい習慣の作り方、志望校の決め方、子どものやる気を引き出す声のかけ方など、生徒の皆さんだけでなく、保護者の皆さまにも気付きや学びのある場所にしたいのです。

よい塾というのは、この教育観が保護者の皆様と一致している塾をいうのだと思います。私たちは、成績や学力はもちろんですが、それだけでは拾いきれない子どもたちのよいところを、保護者の皆様と伸ばしていこうとする塾です。成績・学力に重きをおいている塾・保護者の方もいらっしゃると思います。しかし、先にご紹介したように、それだけで公平に子どもたちの成長を評価しきれるものでない以上、私たちはこうした価値観を大切にしたいと考えています。

高校通塾率61.9%の衝撃

さて、冒頭にご紹介した月例勉強会の内容に戻ります。遠田の発表の中で、高校生の通塾率がクイズとして出題されました。その答えはなんと、61.9%(出典:『螢雪時代4月臨時増刊』特別付録(2025))という衝撃的な数字でした。正直もっと少ないと思っていたので驚きです。

しかも、その9割が塾や予備校に通った意味があったと答えたそうです。当然、この中には思い通りの結果になった人、そうでない人もいたでしょう。しかし、私たちにとってこの数字は大変励みになる数字でした。

一生懸命勉強していても、成果にすぐにつながらないときもあります。残酷にも、努力しても届かないこともあります。でも、努力で得られる力や考え方はあるものです。このアンケートの結果は、それを物語ってくれているように感じられます。

勉強ができる子になってくれればうれしいのはもちろんですが、それ以上に努力ができる子になってほしいですよね。努力できる子に育つには、私たち親や教育者のスタンスや我慢、関わり方も重要です。

前向きな関わりと長期的な視点で、子どもたちの努力する力を育てたいものです。

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