女子は大学に行かなくてもいいはもう古い!北海道の常識は非常識

全国に大きく遅れを取る北海道

2025年3月8日付の北海道新聞に「埋まらない北海道の男女格差 ジェンダー・ギャップ指数 行政と教育、経済分野で全国最下位」(https://www.hokkaido-np.co.jp/article/1132413)という記事がありました。

その中で紹介されていたのが、北海道のジェンダー・ギャップ指数です。

出典:2025年3月18日付 北海道新聞「「埋まらない北海道の男女格差 ジェンダー・ギャップ指数 行政と教育、経済分野で全国最下位」(https://www.hokkaido-np.co.jp/article/1132413

これは上智大学の三浦まり教授(ジェンダー政治論)らが、3月8日の国際女性デーに合わせて男女平等の度合いを都道府県別に分析し、発表したものです。

なんと北海道は教育・経済・行政の3分野で全国最下位という不名誉な結果でした。北海道は全国と比較して女性の四年生大学への進学率や小中高校の女性管理職の割合など、教育分野に多くの課題があります。

大学に行かなくてもいい、は本当か

北海道では「男性は大学に、女性は短大・専門学校に」というような価値観が根強く残っています。しかし、こうした指標を見れば明らかですが、全国的にジェンダー平等の動きが加速していて、古い価値観は変わりつつあることがわかります。

北海道で生まれ育った方は、郷土愛が強く北海道でそのまま生活したいと考える方が多い傾向にあります。しかし、道外の動向を理解していなければ、あっという間に置き去りにされ、気づけばわが子だけ…と割りを食うということになりかねません。

首都圏を中心に中学入試が熱を帯び、男女関係なくわが子を大学に!という価値観が定着しつつある現実を理解しなければいけません。

2024年度の日本の大学進学率は59.1%ですが、北海道は2023年度の調査で48.1%という結果です。全国の指標と比較して10ポイントも差がある現実があります。

もちろん、大学に行くことだけが幸せを叶える手段ではありません。しかし、私たちが大学を進める理由の1つが、幸福度です。大卒と非大卒で比較したときに、大卒のほうが幸福度が高いというデータがあります。

かつてない物価の高騰、円安、少子高齢化…こうした問題山積の中で、経済的な安定や精神的な充足感を得る上で、学歴は重要なファクターの1つと言えるでしょう。

出典:2019年10月07日マネーポストWEB「大卒かどうかで貧困率は3~4倍違う 親の学歴は子の年収にも影響」(https://www.moneypost.jp/587230

「よい大学」は人によって違う

私は、「偏差値が高い大学=よい大学」という訳ではないと思っています。別に偏差値がそれほど高くない大学の出身であっても、人を成長させる4年間を提供している大学、多くの卒業生が社会で活躍している大学もたくさんあります。

もちろん、名の通った大学に行くことはすごいこと、素晴らしいことです。でも、たとえ偏差値が高い大学ではなくても、大学を卒業することでチャレンジできるようになる資格や職業、就職先はたくさんあります。そう、大学卒業は、まさにパスポートのようなものです。

現時点では、まだ北海道内では大学進学は少数派(それでも、48.1%ですよ!)かもしれません。しかし、全国的にはもう6割が大学に行く時代なのです。アメリカや韓国では、7割以上が大学に進学するのです。世界的に大学まで行くことはスタンダードになりつつあります。

就職してから、家族をもってから大学に行くという選択を取ることは、保護者の皆様であればそれがいかに難しいことかご理解いただけるのではないでしょうか。

子どもの学歴は、親の意向に大きく左右されます。経済的な制約もあり、子どもたちだけで選択するのは難しいものです。ぜひ、保護者の皆様にもこうした実情をご理解いただき、日頃のご家族でのコミュニケーションの中で話題にしていただけますと幸いです。

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