良樹細根(りょうじゅさいこん)とは
2025年2月、社内でビジョンミーティングという会議を実施しました。この日に向けて、会社は経営計画書を作成し、改めて1年間の会社としての方向性を代表の私から発表しました。
その経営計画書の表紙を開いてすぐのページには、「良樹細根(りょうじゅさいこん)」という図が載っています。

お客様の満足、従業員の満足、社会への貢献、そしてよい社風という成果は、よい土壌・よい根があってこそ。成果として見える部分の質は、見えにくい部分の質で決まるというお話です。
会社として、成果をあげていくためにも、まずは細かいことからしっかりできる会社にしようと社員に伝えました。当たり前すぎて、いまさら感も強いですが…。
本当にできているか?
そんないまさら感の強いものを、あえてご紹介するのには意味があります。
どれもそんなの当たり前だよね…というものですが、意外とできていないことも多いのではないでしょうか。
- 朝の起きる時間は余裕があるか
- 夜寝る時間は遅すぎないか
- 提出物の期限を守っているか
- 家族はもちろん、親戚や知人などにもちゃんと挨拶ができるか
- 掃除・整理整頓ができているか
- スマホやゲームの時間は適切か
など、改めて点検してみていただきたいのです。
これができていないのに、勉強の成果を上げようというのは無謀です。
これでは基礎のない家のようなもので、そこに積み上げていくことはできないのです。
求められる親の覚悟
先程の基礎がちゃんとできていないのに、そこに目を向けずに勉強だけに目が向いている場合、まず取り組むべきは望ましい習慣づくりです。
最初の一歩は勉強よりももっと手前にあります。
ここでは、私たち親の覚悟も試されます。
スマホやゲームを買い与えているのも、使わせているのも親です。
結局は私たち親次第です。
加えて私たちの会社の経営計画書には、次のように書いています。
1.良い土壌は、よい習慣によって作られる
2.良い土壌により、正しいものの見方・考え方という良い根が育つ
3.良い根が育てば、人間性という樹がしっかりと育つ
4.良い根が育てば、①社員満足、②お客様満足、③社会貢献を実現できる
5.そして、良い社風という果実が実る
勉強ができるようになってほしいのはもちろんですが、人として真っ当な人間に育ってほしいというのがすべての親に共通する思いではないでしょうか。
私たち親が出発点となって、よい習慣づくりに取り組みたいものです。