第1講 コーチングとは

はじめに

この講座は、NEXTで子どもたちに関わる全ての人に「コーチング」を学んでいただくことで、子どもたちのためによりよい関わりができるようになることを目的としています。

当初は、職員の研修目的で講座を企画していたのですが、「コーチング」は子育ての多くの場面で活用することができ、保護者の方々にとっても非常に役立つものではないかと思い、制限なく一般に公開させていただくことにいたしました。一部、一般の方向けではない表現も出てくる場合があるかと思いますが、ご理解いただけますと幸いです。

かの有名なスティーブ・ジョブズ氏、Google創業者のラリー・ペイジ氏、ユニクロの柳井正氏、そして数多の第一線のスポーツ選手…世界で活躍している人の多くが、コーチをつけています。それは、一人で目標達成をすることや、継続すること、アイデアを磨き上げることが難しいということを物語っているように思うのです。「コーチング」は基本的に1:1で行われるものですから、それを受けるにはコストもかかります。しかし、コストの心配がないなら、受けて損はない。というか、全員にコーチがいればいいのにと思います。

そんな私にも尊敬し相談できるコーチがいます。その方と出会ってから、課題を明確に捉え、1つ1つクリアしていくことができるようになりました。そう、私もコーチングの偉大なパワーを実感する一人です。その後、自らコーチングに関する書籍を30冊近く読み、コーチング資格も取得しました。

これから偉そうに皆さまにコーチングについてお伝えさせていただきますが、私も日々の関わりの中で反省点や改善点を自省するばかりです。微力ながら、皆さまの日々の教務や子育ての一隅を照らすお手伝いができれば、大変うれしく思います。

では、さっそくコーチングの授業を始めましょう!

コーチングってなに?

コーチングとは、相手から夢や目標、効果的な行動ややる気、自発性などを引き出していくことをいいます。

コーチングとは、元々1500年代のハンガリーで、人やものを目的地まで運ぶ「馬車」を表す言葉から来ています。当初、ハンガリーの交通の要衝であったコチという街に国中から馬車が集まり、いつしかコチは馬車を表す言葉として使われるようになりました。

そこから転じて、大切な人を望むところへ送り届けるという意味になり、やがて現在のコーチングという言葉に変わったのです。

コーチングと似たものに、カウンセリングティーチングがあります。

カウンセリングは後にご紹介するとして、今回は身近なティーチングと比較することで理解を深めたいと思います。

コーチングとティーチングの違い

ティーチングとは、教える側が持っている知識や技術を相手に伝え、習得させることをいいます。

私たちが学校や習い事で触れてきたのは、ティーチングです。

相手の知識やスキルが不足しているときには、ティーチングが有効とされています。

しかし、時代の変化するスピードは早く、先生や親の力の持っている知識や答えでは足りない場面や、そもそもその力を借りることができない場面も増えてきました。ですから、ティーチングだけでなく、コーチングが必要とされているのです。

ティーチング
自分が持っている答えを与える
コーチング
相手が持っている答えを引き出す
助けるという立場
支配・従属の関係
相手を「助けが必要な人」として見る
答えを持っているのは教える側
教える側の意思が中心
一方向
支えるという立場
対等な関係
相手を「自分の力でできる人」として見る
答えを持っているのは相手
相手の自主性を尊重
双方向

おわりに

ティーチングとコーチングが理解できたところで、次からはいよいよ本題です。

次回から、コーチングの基礎について学んでいきましょう。

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