コロナ禍で加速したデジタルシフト
2019年の年末…
中国で新型肺炎の患者が発生し、もしや新種のウイルスでは…?というニュースが世界中を駆け巡りました。
怖いなぁ…嫌だなぁ…
そんな想いでニュースを見ていたら、あっという間にダイヤモンド・プリンセス号での感染拡大…
市中での感染確認、緊急事態宣言…
私たちの生活を一気に変えてしまいました。
そんな中、Zoomというビデオ会議ツールやAmazonプライムやNETFLIXに代表されるような動画配信サービスが一気に普及し、おうち時間をゲームをしたり、Youtubeを見たりして過ごすというご家庭も増えたのではないでしょうか?
私自身も余暇時間でYoutubeを見ることが増えましたが、内容も面白く、子どもたちが釘付けになるのもうなずけます。
SNSには、ファクトチェックがない
ただ、1つ気をつけたいことがあります。
それは、YoutubeやSNSでは、第三者のファクトチェック(事実確認・裏取り)がないということです。
Youtuberが饒舌に、どんなに魅力的に話していたとしても、そこで話す内容が真実とは限りません。
中には、本編中の誤字・脱字も目立つものもあります。
テレビや書籍であれば、放送や出版の前に第三者のチェックがあることがほとんどでしょう。
間違いは編集段階で修正されたり、放送の中で訂正されたり…
当然、テレビや書籍のすべてが正しいとも言い切れませんが、YoutubeやSNSはこれらに比べて、圧倒的にチェックの目が少ないのが現実です。
学校やご家庭でも、SNSやインターネットを使うときのルールを指導する機会は多いかと思います。
私たち大人はついつい、単純に勉強時間の妨げになるということに焦点を当ててしまいがちです。
しかしそれ以上に、多感な時期の子どもたちが誤った情報に触れ続け、影響を受けてしまうというリスクにも着目すべきです。
誤って使われている漢字に触れ続けてそのまま覚えてしまったり…
一部の大衆受けする(いわゆる「バズる」)ような刺激の強い偏った情報に触れてしまったり…
「おやつ」と「食事」、ちゃんと分けよう
YoutubeやSNSの情報は「おやつ」です。
「おやつ」だけでなく、「食事」にあたるような情報に触れる機会は、子どもたちだけでは作りにくいものです。
※これは、子どもたちが本を選ぶときなどでも言えることです。
大人が子どもたちの食事(情報)のバランスを見てあげることも大切ですし、
一生付き合っていく便利さの中にあるデメリットも理解し、自らバランスを取れるよう練習していくことも大切です。
これまでなかったものだからこそ、私たち大人も子どもも、付き合い方に練習が必要ですね。